和泉葛城山人込み登山


2003年11月23日

今週もまた山へ、これで4週連続。
家族に明日の山行きを告げ、「また行くんかい!」と言われながら準備をする。
槙尾山、岩湧山、金剛山・・・順番から行けば次は大和葛城山だが、ここは誰もが知っているツツジの名所、春までとっておく事にして、おそらく自宅から一番近い山である和泉葛城山へ行く事にする。

和泉葛城山は標高858M、このあたりは紀泉高原と呼ばれており、色々な登山ルートのある人気コースとなっているいらしい。
周辺には粉河ハイランドパークや葛城山キャンプ場もあり、ハイカーにとっては悲しい事に頂上まで車で来る事が出来る。
車で来ればすぐの所をわざわざ下に車を止めて歩くのだから、ある意味かなり虚しい事をしている訳だが・・・

とにかく車は朝の10時に「いよやかの郷」の駐車場に到着。
ここの有料駐車場に車を止めて、少し歩いた所にある「大威徳寺」へ向かって歩く。
この境内から登りはじめるのだが、いつもと違って今日はやけに人も車も多い、不思議に思いながらも境内に入っていくと理由が判かった、この日はここでもみじ祭りが開催されていた。
規模としては小さなものだが、元々狭い境内は人で一杯。
しかしさすがにもみじの紅葉は見事なものだった。
案内を見れば幾つかイベントもあるようで、「モデル撮影会」と書かれた文字が非常に気になるが、ここで遊んでいてもしょうがないので先を急ぐ。

大威徳寺の境内へ

もみじ祭り、野菜の天ぷら 買おうと思ったがこの行列
紅葉1
紅葉2 一の滝かな?

途中の「一の滝」「ニの滝」「三の滝」を見たあと、少しのあいだ舗装された林道を歩く。
この道を上に登って行けば車でも頂上に行く事ができるのだが、我々は途中で登山道へ。
しかしこの登山道がとにかく階段ばかり、薄暗い植林のなかを黙々と登るだけで全然面白くない。
そのうちに娘がいつものセリフ「疲れた、もう歩けない」と言って階段に座り込むが、面倒なので「じゃあ、そこに座ってなさい」と言って無視して先へ。
置いていかれるのは嫌なようで黙って後からついてくるが、私だってこんなつまらない道は早く抜けたい。
1時間近くこんな階段を登るとようやく周りが雑木林になり、展望もよくなってきたのだが、この気持ちのいい道も僅か15分程歩けば先程の舗装された林道に出てしまった。
ここからは頂上までこの車道を歩く、天気がいいせいか車がひっきりなしに横を走り抜けるので雰囲気も何も無し。
自分が車で来る時は道が狭いと文句を言い、歩いている時は車道があると文句を言う、その時の自分の立場次第で勝手な事を言っているのは判ってはいるのがだ・・・

もう歩けない

こんな道は少しだけ あと2.7キロ、まだ半分も歩いてなかった・・・
岩湧方面を見る
グミ?クコ? 嫌々車道を歩く

この舗装林道を2キロ歩けばもう山頂、この辺りはブナ林が広がっており、天然記念物に指定されている。
残念ながらブナの紅葉には少し時期が遅かったようで殆ど葉は落ちていたが、それでも充分楽しめる景色だった。
車から歩く事2時間15分、ついに山頂、「人多っ!」
キャンプをやる人は知っている人も多いと思うが、この山頂には「葛城山オートキャンプ場」がある。
そこでキャンプやデイキャンプをしている人、車でドライブに来た人、バイク、MTB、ハイカーなどがみんなここに集まるので大賑わい。
リュックを背負って歩いてきた私たちの方が何か場違いのような・・・
展望台近くの適当な場所に座っておにぎりとラーメンで昼食、風は冷たいけれど天気はいいし景色も綺麗で気持ちいい。

この石段を登れば山頂

展望台・・・ 関空、六甲、淡路島も見えた
和歌山方面
売店兼キャンプ場管理棟 オートサイト

ここで1時間程ゆっくりとしたのでそろそろ下山、しかしその前に葛城山キャンプ場を見に行く事にしよう。
道路沿いに売店(食堂?)があり、ここが管理棟。
その隣の、どうみても駐車場にしか見えないスペースがどうやらオートサイトのようだ。
車は沢山止まっていたのだが、殆どはデイキャンプで、テントが一つだけ張ってあった。
このテントが無ければキャンプサイトだとは気がつかなかったかも。
道路を挟んだ向かい側に駐車場があり、ここに綺麗なトイレがあったので、下山する前に用をたしたのだが、見ればこの駐車場でテントを張ろうとしている人が、これでここが第2オートサイトだと知った
1泊1200円でオートキャンプとしては破格だが、雰囲気重視の人にはちょっと辛いかも。
只、この日はかなり人が多かったようなので、空いている時にくればのんびりと出来るかも。

さて、下山。
本当は違うルートで帰りたいのだが、マイカー登山の悲しさで、来た道と同じコースを。
行きは階段ばかりでウンザリした道も下りは早い早い!一気に下まで降りて、1時間15分で駐車場へ到着。
さすがに体も慣れてきたようで、全員大した疲れも見せずに楽に降りる事が出来た。
その後はいよやかの郷の館内に入って少し休憩したのだが、ここも凄い人。
三連休なので泊まりの人もかなりいるようで、やはりここでも浮いた姿を気にしながらコーヒーを飲み、そそくさと車へ向かった。

いよやかの郷正面玄関

河原、夏は人でいっぱい 反対側を見る
手ぶらでBBQが出来る
綺麗なコテージ

今回の和泉葛城山、行った時期が良かったのか悪かったのか。
下ではもみじ祭りで人々々、上でもやはり人々々・・・
山頂まで車で行く事の出来る山に、静けさを求めるのは無理があった。
山頂付近のゴミ、ドライブウェイのような道路、歩行者の横を走る時にわざとスピードを上げる車、周囲の景色とはあまりにも不釣合いな展望台。
もう一度行く事があったとしても、人の少ない時期を選んで行かなければ・・・・。


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