三国山2004年初歩き

三国山(885M)  2004年1月4日  晴れ  メンバー:ソロ(+犬)
父鬼バス停(9:30)→林道出発点(9:40)→木ノ谷林道→千本杉(11:00)→セト(11:20)昼食
セト出発(12:10)→山頂(12:30)→大岩谷林道分岐(12:50)→父鬼バス停(14:30)

2004年最初の山歩きは金剛山へ樹氷を見に行きたいと思っていたのだが、正月三が日は天気も良くて暖かかったので、
今行っても雪と樹氷はあまり期待出来ないと思い、予定を変更して三国山へ行く事にした。
予定と言っても、3日の夜に突然(明日は山へ行こう)と思って地図を眺めていただけだが。
突然なので予備知識は全く無く、地図でルートだけを確認する。
和泉葛城山系に連なる三国山は標高885M、槙尾山と和泉葛城山との間にある山で、縦走路はよく整備されている。
今回は和泉市の父鬼バス停から往路は宮ノ谷林道、復路は大岩谷林道を歩くことに。
林道の出発地点は同じだが、宮ノ谷は三国山山頂の東側に出るので、尾根を少し縦走して山頂西側の大岩谷林道から降りるルートを選択。
当日朝、7時半に起きて用意をするが、家族はどうせ行かないだろうと今回は山へ行く事すら告げていない。
一人で行くつもりだったのだが、一緒にイヌとネコも起きてきたので、イヌを道連れにしよう。
今回のパートナーはハナ(トイプードル、メス)に決定、ハナはどこへ行くのかも判らずに嬉しそうに尻尾を振っている。
我が家ではこのハナだけが唯一私の味方ではないかと思う時が多々あるのだが、その話を始めると長くなりそうなので又の機会に。
しかし今回の相棒は果たして山に登る事が出来るのか?足手まといにしかならないような気が・・・
状況によっては抱いて登る事も覚悟なければなあ。

スタート地点、正面の山が目標。遠っ!

暗い・・・ 喜んで走り回っている
野いちご発見 クリ発見、中身は空 怪しいキノコ発見・・・

妻と長女が寝ている間に、可愛い次女(犬)と自宅を出発し、父鬼バス停付近を午前9時30分に歩き始める。
父鬼地区の集落を10分歩いて林道入り口、しばらくは舗装された道だが車の通行は全くなし。
30分程この道を歩いたところで舗装道は終わり、植林の中に入る。
階段は全く無いのだが、やはり金剛山や岩湧山を比べれば登山者が少ないのか、所々立ち止まって踏み跡とテープを確認しながら歩かないとコースを外れそう。
とは言っても危険な個所などは無いのでそう心配する事は無いだろう。

今日はまだここまで誰にも会っていない、しかも北斜面、谷沿い、植林と三拍子揃った道なので陽当たりは最悪。
舗装道が切れてから15分くらいしか歩いていないのに、ずいぶんと山深く入ってきた気がする。
そこへ目に入ったのが黄色い立て看板、『
犬に注意!』。
(犬!野犬でも出るのか?それとも猟犬?)
私の前を歩いているハナを思わず抱きかかえる、そして落ちている枝を右手に持って周囲に気を配りながら歩く。
もしも野犬の集団が襲って来たらハナを守れるだろうか?今すぐ引き返した方がいいのか、
と自問自答しながら歩いていた時、また先程と同じ立て看板が。

に注意!
「・・・火かよっ!」
やれやれ・・・
ホッとした所で急速に恥ずかしさがこみ上げてくる、誰も見てはいないけれどかなり恥ずかしい。

犬に注意ではない 左が槙尾山、右が三国山頂 千本杉、次はここから槙尾山へ行こうか

気を取り直して前へ進もう、道は相変わらず植林の中だが、ここまで階段が全くない。
これはこれで結構疲れるのでゆっくりと歩くが、相棒のハナは元気、常に私の少し前を歩き、
私が立ち止まればハナもその辺で遊びながら待っている。
1分も止まっていれば早く行こうと催促され、これではどちらが足手まといなのかわからないな。
気のせいか、遭難者が救助犬に道案内されているような・・・

10時50分に尾根の千本杉に到着、山頂まであと30分くらいだろうか。
ここは槙尾山からの縦走路になっており、三国山を越えて和泉葛城山へも尾根伝いに歩く事が出来る。
三国山頂以西は車道になっているので趣はないが、道幅も広く急登も無く、先程まで歩いてきた道に比べたら高速道路のよう。
適度なアップダウンの道を約20分歩くとやや見晴らしのいい場所に出た、ここで出会った和歌山側から登ってこられた御夫婦が今日出会った初めての登山者。
話を聞くと三国山山頂にはレーダーがあり、昼食にいい場所が無かったので山頂を通り過ぎてここで食べているとの事、
そこで少し早いのだが、私もここで昼食にする。
いつも同じカップラーメンとおにぎりだがが、いつもと同じく美味い、食後のコーヒーを飲んで心も体も満足。
それにしても暑い!念のためにアイゼンを持ってきたのだが、アイゼンどころかTシャツが搾れそうなくらい汗をかいている。

山頂ではないが昼メシ いつものラーメン&おにぎり+コーヒー ハナは「早く行こう」と催促している


1時間近く休憩して出発、先程の御夫婦は30分程前に出発されている。
程なく山頂、大きな鉄塔があり、「国土交通省 大阪航空局 三国山航空路監視レーダー局舎」と書かれている。
「すごいね〜、大きいね〜」
って、社会見学や無いっちゅ〜ねん・・・
この山頂の雰囲気が登山者の少ない理由のひとつだろうか?ここへ至るまでの道はそう悪くは無かったのだが。

大きいねえ

すごいねえ ほ〜
この辺りが山頂かな? 帰りのルート、山頂付近は明るい 汚すぎ!帰ったら風呂!

しばらく歩けば大岩谷林道との分岐、ここを降りても出発点へ合流出来るので、車で来ている私には便利。
この道もやはり谷沿いを下って行くので陽当たりはよくないのですが、往路に比べると道は随分と明瞭。
しかしザレ場と言うのか、こぶし大からそれ以上の石がびっしり、何とも歩きにくい道だな。
これが山を降りて舗装路に出るまで続くので、結構足が疲れた。
あとはのんびりと林道を歩き、車に着いたのは午後2時半だった。
残念ながらこの辺りには温泉などの施設は無いので、まっすぐ家に帰るとしよう。
ハナを車の助手席に乗せると、さすがに疲れていたのか走り出して5分で寝ていた。

途中の景色、全体的に眺望の悪い山

少し曇ってきたかな? たま〜に雰囲気のいい道がある、たま〜に
ガレ場?が最後まで続く、歩きにくい・・・ 水は綺麗だが、空き缶が沢山落ちていた 正面のレーダーから歩いてきた。遠っ!

今回の三国山、行きも帰りも階段が無かった山は初めだった。
しかし山頂の爽快な雰囲気は期待できず、途中の道も展望は殆ど無く、大半が植林。
人に会わなかったせいもあるのか、少し寂しい感じのする山だった。
新緑の季節に歩けば又雰囲気が違っているのだろうか。

とりあえず2004年の初歩きは、怪我もせずに無事に帰ってくることが出来たのでOK。
今年はどれくらい行けるのか判らないが、体が歩く感覚を忘れない程度、出来れば月2回くらいは歩きたいと思っている。
マイペースで。


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