南葛城山・岩湧山迷走登山

南葛城山(992M)、岩湧山(897.2M)  2004年1月11日  曇り  メンバー:ソロ
滝畑ダム上流登山口(9:10)→関電道分岐(9:30)→ノゾキ平(10:30)
→一本杉(11:15、20分迷走含)→南葛城山頂(11:30)
→山頂出発(11:40)→阿弥陀山前分岐(ダイトレ合流地点13:00、30分迷走含)→岩湧山頂(13:50)
→山頂出発(14:10)→滝畑ダム上流登山口(15:30、膝痛休憩多数含)

以前から気になっていた南葛城山へ登ってみる事にした。
ここは和泉山脈の最高峰、やはり一度は登ってみたいと思いネットなどで情報収集するのだが、金剛や岩湧に比べて情報量も少なく、あっても道に迷ったとか案内が無いとか、あまりウレシイ話は聞こえてこない。
登ってみて無理なようなら引き返せばいい、とりあえず出かけてみよう。
あまりファミリー向きでは無いようなので今回もソロ、状況がよくわからないので今回は犬のハナも家で留守番。
朝の9時に滝畑ダム上流の駐車場に到着、ここは以前岩湧山へ登った時の駐車場。
着いた時には車は5〜6台、準備をしているグループもいるがみんな岩湧山へ登るようで、南葛城はあまり人気が無いようだ、誰もいなかったら少し寂しいな。
とりあえずの目標は南葛城山だが、山頂に着いた時点で時間、体調、天気などを考慮の上、いけるようなら岩湧山を回ってみよう。

林道分岐、わかりやすい看板

ちょっと怖い橋を渡る 綺麗な水が流れる川
しばらくは階段が続く 段々勾配が急に・・・ 途中の鉄塔から見た景色


登山口から岩湧山へ向かって10分程歩き、林道に出会った所で岩湧ルートと別れて林道を右へ歩く。
20分程歩けば林道からの分岐、ここは手作りの看板があるのですぐにわかった、ありがたい。
ちょっと怖い橋を渡ればゴム製の階段、この上には関電の鉄塔があり、鉄塔までは関電道として整備いる。
鉄塔に近づく程に急になる階段を30分程登れば鉄塔、ここからの見晴らしも中々の物で、すこし休憩。
これを過ぎれば階段は無くなり、テープと踏み後を頼りに登るが、思っていたよりテープも多く、比較的新しいテープが多い印象だった。
30分程登ればベンチがあり、「ノゾキ平」。
ここは三叉路になっており、右に行けば別ルートで滝畑へ、左に行けば山頂のようだ。
せっかくのベンチなのでしばし休憩、ここまでは結構急登だったので汗を拭く。
それにしても予想通り誰にも会わないなあ、新しい踏み跡も無く、今日この道を歩くのは私が最初のようだ。

白い所がさっき歩いていた林道

ここからは階段は無くなる ノゾキ平で休憩
植林と笹薮の山頂付近 笹藪を抜ければもうすぐ 一本杉に到着


次の目標は「一本杉」、そこから山頂まではもうすぐ。
ノゾキ平を過ぎて山の稜線添いに歩けば景色のいい場所もチラホラ、向かいに岩湧山がよく見える。
只、この区間は足場の狭い場所もあるので慎重に歩く、この日は結構風も強く、体が振られる事が2〜3度あった。
やはりここはファミリー向きとは言い難いな。
暫く歩けば三叉路に、てっきりこれが一本杉かと思って右へ進路を取るが、どう見ても段々下っているし、山頂とは離れて行く・・・
10分歩いて手書きの標識、「高野口方面」・・・間違えた、元の場所に戻って反対側へ。
程なく本物の一本杉に到着、立派な看板と案内板があり、まもなく山頂。
周囲は植林と背丈程の高さの笹薮、幽玄な雰囲気さえする山頂付近だった、曇っていたせいもあるのだろうが。
周囲の展望はないのだが、周囲の木は伐採されて、立派な木のベンチなどが作られている、どうやら最近作られた物のようだ。
時刻は11時半、ベンチに座って休憩していたら一人の登山者が到着、今日歩き出して初めて会った「ヒト」、紀見峠からこられたそうだが、案内が少なくて苦労したと言っておられた。

南葛城山頂 手作りの看板も 紀見峠への道、左は行き止まり


さて、帰路はどうするか・・・
時間が早いので当初の予定通り紀見峠方面まで歩き、岩湧山から滝畑へ帰ることに決めた、昼食は岩湧山頂で。
10分休憩して出発、ここからダイトレ合流までは延々と林道歩きが続くとの事、のんびりと歩こう。
これが失敗、何も考えずに林道を歩いていればいいかと思っていたのだが、途中で登山道への分岐を見過ごした。
テープも沢山巻かれており、気にはなっていたのだがそのまま林道を直進し、15分程下った所で目の前に2M程の大きな岩が。
その先を覗き込んで見れば崖っぷち・・・絵に描いたような行き止まりだな。
ここまでは結構急な坂道を降りてきたので、引き返すと言う事は結構急な坂道を登ると言う事か・・・。
先程の分岐の所までトボトボ戻り、今度は間違いなく登山道へ。
しかしこの先も林道の分岐や登山道が色々あり、かなり不安な気持ちのまま歩く。
地図を確認して間違い無いと思うものの、今日は既に2回も道を間違えており、本当にこの道でいいのか気になって休憩をする余裕がない。
時間は早いのでこの道で合っていれば問題ないのだが、もしも間違えていたらチョットまずいか、紀見峠まで降りれたとしても、そこから滝畑まで車を取りに行くのはちょっと勘弁してほしい。
と、そこへ前から1台のオフロードバイク、これを逃せば次に「ヒト」に会うのはいつになるやら。
手を広げて止まって貰い、道を確認して間違いない事が判りほっと一息、これで時間配分も出来たので、小休止する余裕も出来た。
少し元気になって歩けば程なくダイトレの看板に出会う、やれやれ。

ダイトレに合流 同じ場所から 山頂まであと3キロ、もう少し


ここからは迷いたくても迷いようのないくらい丁寧な看板と整備された道。
さっきまで歩いていた林道よりも道が綺麗な気が・・・
後はこのまま岩湧山を越えて滝畑に帰るだけ、時間は午後1時。
が、この辺りから右膝に微かな違和感が出てきた。
別に痛くも何ともないが、何か嫌な感じが・・・
あまり気にしないようしよう、それにしてもさすがダイトレ、いきなり何人もの人とすれ違う。
時間的に少し遅いのでみんな下山する人ばかり。
いわわきの道やきゅうざかの道の分岐を横目に午後2時に山頂到着、やはりもう誰もいないな。
山頂は結構風が強いが、その分景色が良く見える。
以前に来た時は霞んでいて何も見えなかったのだが、この日は関空や六甲、北摂の山々まではっきりと見通せた。
(やっぱり岩湧山はいいなあ)などと一人で喜ぶ。
ベンチに腰掛けて昼食に、しかしストーブが点火しない・・・
風のせいもあるが、気温が低くてガスが気化していないようだ。
今までは少々寒くても点火していたのだが、ここで通常タイプのガスの限界を感じる。
暖かいコーヒーが飲めないのはかなり辛い、私の場合酒は無くても何とも無いが、コーヒーが無くては生きては行けない。
仕方ないので氷のように冷たいオニギリだけを食べて下山する事にするが、ここでは膝の違和感がはっきりと痛みに変わっている。

五ツ辻へ到着 これを登れば山頂 岩湧山頂到着(^o^)


体力的な疲れは殆ど無く、太ももやふくらはぎもまだ元気なのでゆっくりと降りよう、2時間かけて降りても16時には駐車場に着けるはず。
しかし下り始めてみれば下りの階段がかなり辛い、普通の道ならばまだ大丈夫だが、階段はツライ・・・
歩くほどに痛みは増してきて、後半はほとんど引きずるようにして歩く。
あまりの痛さに油汗が流れ、急階段になると顔を引きつらせてながら。
今まではストックなど必要だとは思わなかったのだが、こんな時の為に一つ持っておいてもいいかと思った。
何とか駐車場に着いた時にはヨレヨレ、右足をかばいながら降りてきたので左足のふくらはぎがパンパンに張ってロボットのような歩き方に・・・
足は痛いがそれよりも熱いコーヒーが飲みたい。
足を引きずって食堂に入り、コーヒーを飲んで帰路についたのだが、帰りの車ではブレーキを踏むのも痛みが走る始末。
倒れこむように自宅に帰り、2時間ほどピクリとも動かずに横たわっていた。
しばらく休んで疼く痛みは無くなったのだが、一夜明けてもまだ膝を曲げたら痛い・・・
2〜3日はゆっくりと足を休めなければ。

山頂からの景色 風が強いが遠くまで見えた 滝畑側から山頂を見る


今回の南葛城山、中々面白い山だった。
滝畑からピストンで往復するだけならさほど時間も掛からずに登る事が出来る、但し部分的にだが急登と、道巾の狭い所もあるので充分気をつけて。
「子供と手を繋いでハイキング」と言うのなら、距離は長くなるが紀見峠側からなら全く問題なく登れるだろう。
分岐が多いので標識には注意。
又、林道をダラダラと歩く事が多いので、子供は飽きるかも。
岩湧山はやはり山頂からの景色が素晴らしい。
道も明瞭で楽しく歩ける、整備されているだけに階段も多いのだが、ダイトレに関してなら滝畑側のほうが変化があって面白い気がする。
今回は私にとっては結構長い距離を歩いた(迷走1時間含めて)が、膝さえ痛めなければ体力的にはさほど問題なく歩けたかと。
悔しいので季節が良くなったらもう一度同じルートを、今度は迷わずに・・・


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