槙尾山雪上山歩

場所:槙尾山(600M)   日付:2004年2月4日(土)   天候:雪   メンバー:私、娘、犬
公園口前バス停(10:10)→五ツ辻(10:50)→施福寺(12:45着-昼食-13:20発)→公園口前バス停(13:45分)   

朝起きたら快晴、よし、山へ行こう。
まだ膝に自信が無いので今回も近くの槙尾山へ行く事にしたが、今回は珍しく娘もついて来るとの事、二つのリュックに荷物を詰め込む、とは言っても娘のリュックにはインナーとレインウェア、あとはお菓子くらいしか入れていないので、結局は私のリュックが重たくなるのだが・・・
さらに犬のハナも連れて行きたいとの事、少し考えたが天気もいいし場所も安全、まあいいか。
用意をしながら今日のコースを考える。
前回と同じく公園口から反時計回りに施福寺に出るか・・・しかし膝が痛くなれば最後の階段がキツイなあ・・・。
それなら同じコースを逆回りで歩くか・・・長い登り階段、娘は嫌がるだろうなあ・・・
公園口から登ってグリーンランドへ抜けるか・・・ま、車を走らせながら決めようか。
などと考えながら用意をしていると窓の外に雪がチラホラ、積もる程の雪では無かったが、ここで雪が降っているのなら山は多少積もっているかも。
アイゼンOK、レインウェアOK、ストーブOK、お菓子OK、犬のウンチバッグOK、さあ出発しよう。
車を走らせていると又すぐに雪が、結構強いね、風が強くて雪が横に降っているね、中々やまないね。
途中のコンビニでおにぎりやお茶を買う、カップスープやコーヒーも持っては来ているが、又ストーブが点火しなかったら困るので今回はカップラーメンは無し。

公園口前に午前10時に到着、やはり雪が積もっている、OKOK、この程度の雪は予想の範囲。
この雪なのでコースは前回と同じく施福寺に出る事にする、グリーンランドへ行っても滑り台は濡れているだろうし、前回と同じコースなら、降りたところの施福寺境内には売店があって暖かいものが食べられるので、娘にはこっちの方がいいだろう。
さあ出発、時間は10時10分、前回一人で歩いた時は膝を痛めて約2時間だったから、子供&犬連れの今回は2時間半かな。途中でメシ食って3時間、午後1時頃にはここに帰って来れるだろう。
例によって最初は植林の道を歩くが、この中には雪はあまり入ってこない、雪は降っているし周りの景色も結構白くなっているけど、植林の中は結構快適、娘も犬も久しぶりの山歩きで楽しそうだ。
しばらく歩くと水場に到着、一人なら素通りするところだが、娘はこの寒いのに手を洗って水を飲んでいる。
以前から思っていたのだが、彼女は水場があると水を飲み、ベンチがあると座らずにはいられないようだ。
程なく五ツ辻に到着、この頃にはかなり雪が強くなってきていた、正直これほど降っているとは思わなかったなあ。
ここに着く少し前、手を冷たそうにしている娘に向って「手袋をしなさい」と言ったのだが、なぜか手袋をつけようとしない、よくよく聞いてみれば忘れたとの事・・・
出る前に手袋持って行けと言っていたのに、全く・・・しかし確認しなかった私も悪い、仕方ないので私の手袋をはめさせてやる、大きいけど我慢しなさい。

久しぶりで楽しそう 犬もまだ元気 手袋が大きいけれど

五ツ辻で休憩がてら遊んでいる娘が「手が痛い」と言っている。
手袋外して雪で遊んでたらそりゃ痛いわ!頼むから手袋してくれ!
ちょうど上から降りてきた人と出会う、その人もまさかこんなに降っているとは思わなかったと言っていた、上はかなり風が強く、場所によってはアイゼンも必要らしい。
・・・一人ならともかく、軟弱な娘と軟弱なお座敷犬を引き連れて行けるのか?
雪が積もっているのはいいけど、出来ればそろそろやんで欲しい、青空&積雪は楽しいが吹雪は嫌い。
我々はなぜかレインウェアを着るのが嫌いで、この時も結局最後まで着ることなく下迄降りてきた、娘に至っては帽子や、上着のファスナーさえ閉めるのを嫌がるくらいなので、レインウェアなどは命に関わる時しか着る事は無いのではないかと思う。
イヤなら着なくていいからとにかく進め、じっとしていたら寒くてイカン。
しかしこれから先は葉の落ちた雑木林、積雪も多くなってきたし、かなり風が強くて雪が顔に当たってイタイイタイ!
娘は、顔と指が痛い、体が寒いと泣きそうな顔で呟いているし、犬はブルブル震えている・・・オマエら本当に大丈夫か??

五ツ辻で休憩 ここから雑木林に入る 白い・・・

途中のベンチで休憩、娘に熱いお茶と菓子パンを食べさせた後、ここで20年振りにアイゼン装着、え〜っと装着方法は・・・
それにしてものんびりと散歩のつもりだった槙尾山で、まさかアイゼンを使う程の雪に遭うとは、犬を連れてきたのは大失敗だった。
プードルは元々水に入って鴨などを獲っていた狩猟犬、いくら今は愛玩犬として飼われているとは言え多少の寒さは大丈夫だと思っていたのだが、この犬の毛質は雪とは相性が悪いようだ、雪が絡み付いて、四肢全てに沢山の2〜10cm程の雪ダンゴが出来て、ブドウの房のようになりながら何とも歩きにくそうにしている、こりゃ一歩間違えれば動物虐待か?
おかげで後半は殆ど私が抱いて降りはめになったのだが。(翌日は足では無く、腕が筋肉痛になった)

テンション低くパンをかじっている 娘、初アイゼン やれやれ、やっと雪がやんだ

ともかく山頂付近での酷い状況を何とか抜け出し、三国山への分岐のあたりからようやく雪が小降りになってきた。
こうなると娘も多少元気を取り戻して、楽しげに歩いている。
やれやれ・・あの雪が最後まで続いていたら帰って何を言われるか、良かった良かった。
しかし、下りに差し掛かって今度は私の膝に異変が・・・又か、しかし前回よりは痛みが出るまでの時間が長かったし、まだ大した事は無い。
それに今日はややこしいのを一人と一匹連れているので、痛いなどと言っている場合では無い。
下に降りる程に天気も回復してきて、途中からは青空も見えて来た、陽の光で雪がキラキラ光って眩しい。
娘も木の枝に積もった雪をストックで落としたり、新雪に寝転がって遊んだり、ニ人で色々な話をしながらゆっくり、のんびりと歩く。

景色のいいところでしばし休憩 施福寺境内、雪が眩しい ガスを変えたせいか、今回は無事に点火した

12時45分に施福寺に到着したが、ここまで2時間半かかっていた、一人ならそろそろ自宅に帰り着く時間だな。
ここは本堂の奥に売店(食堂)があって暖かい物が食べられる。
車までもうすぐなので素通りしても良かったのだが、娘がお腹が空いているようなので、ここのベンチで昼食にする。
テーブルにカマボコのように積もっている雪を払いのけて、サンドウィッチとおにぎり、それにお湯を沸かしてカップスープ、食堂で買ったおでんという豪華?メニュー。
ここから見える岩湧山は何とも言えず美しい、周りの山々も雪化粧している、こんな景色を見ながら雪の中で昼食とはなんて贅沢。
この状況を贅沢と思える事自体かなりヤバイのでは無いかとも思うが、そう思うものは仕方ない。
あとは階段を降りて車道を歩いて車へ戻るだけ、膝は痛むがあと少し、みんな頑張ったね、帰りはエアコン効かせてゆっくり帰ろう。

施福寺境内からの眺め、岩湧山が見える 施福寺本堂 本堂の奥に食堂がある

今回の槙尾山、のんびりと散歩のつもりが結構な雪に出会い、思いのほか大変だった。
大人だけならさほど気にする雪でも無かったと思うが、軟弱な犬を連れて行ったのが大きな間違いだった。
装備面ではスパッツ、汚れなどは気にしないので必要だとは思わなかったが、娘のパンツの裾が大きく濡れているのを見て必要を感じた、ていうか、レインウェア着てくれよ・・・
こんな近場の低山でもこれだけ雪が降り、雪のおかげで全く違った山に見え、幾度か思わず立ち止まる景色に出会えた。
最近は歩くたびに膝が痛んで、特に後半は楽しく歩けない事が多かったのだが、今回は面白かったなあ。


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