ススキとガスの岩湧山

日付:2004年9月26日 場所:岩湧山 メンバー:私、犬 
滝畑(8:10)【千石谷林道】〜大滝(9:30)〜ダイトレ合流(10:30)〜山頂(10:45〜11:15)【ダイトレ】〜滝畑(12:30)

2週間振りの山歩き、今日はどこに行こうか。
少し遠出をしたい気もあったのだが、天気予報を見れば天気が思わしくないようだ。
とりあえず滝畑まで行って岩湧山へ登る事にするが、天気次第で南葛城山にも向おうと決める。

朝8時に滝畑の駐車場に到着、駐車料金1000円(コーヒー券付)を支払って準備を始める。
来る途中から見えてはいたが、南葛城方面の山頂付近はガスに覆われている、道も濡れていて雨が降っていたようだ。
家を出るときは晴れていたのだが、ここでは空も曇っている。
犬連れで南葛城山は、雨が降ったらちょっと大変かな。
まあ岩湧山だけでもいいのだが、普通にダイトレを歩くのも面白く無いので、まだ最後まで歩いた事の無い千石谷林道を歩き、岩湧山東峰から山頂を目指そう。
帰りはダイトレをまっすぐ帰ってくればいい。
距離的には遠回りになるのだが、その分急登もなさそうな感じなので、今日の天気を考えると丁度いいかもしれない。
いつもの駐車場横からスタート ここは右の林道へ、左の階段はダイトレ 早くも汚い、帰ったら怒られるかも

8時10分に駐車場横の岩湧山登山口をスタート、10分程登ると林道に出合い、岩湧山へは林道を横切ってそのままダイトレを登って行くのだが、今日は谷間の林道を詰めてゆく。
以前南葛城山へ登った時と同じコースで、右に南葛城山、左に岩湧山を見ながら歩く、渓流沿いの歩きやすい道。
南葛城山への分岐を横目で見ながらさらに歩く、しばらくして大きな滝の音が聞こえてきたらここが大滝、せっかく来たので滝壷まで降りてみる事にするが、ここは結構滑りやすいので要注意。
大滝を越えてすぐに休憩出来るスペースがあり、歩き出して1時間、ここでザックをおろして休憩する。
朝から何も食べていなかったので、ここでパンをかじる。
それにしてもこの滝といい、渓相といい、大きくは無いが美しい。
11月の紅葉の季節にもう一度訪れて見たい、この日もカメラの三脚を抱えたハイカーと出会った。
この林道を歩いていて人と出会ったのはここだけだったが。
綺麗な渓谷が続く 滝畑の大滝 大滝の上と下には休憩する場所もある

それにしても暑い、歩き出す頃は今にも雨が降りそうで、道も濡れていたのだが、いつのまにか晴れ間も覗いている。
汗を拭こうと思って気が付いた。
タオル忘れた・・・
家を出る時に何か忘れているような気はしていたのだが、それがタオルだったのか・・・
前回の金剛山ではカップを忘れてコーヒーが飲めなかったので、今回はしっかり確かめたつもりだったのに。
仕方無いのでそのまま歩く、どうしても耐えられなくなったら替えのTシャツでもタオル代わりにしよう。
誰もいない道を歩く 晴れてきたと思ったら あっという間にガスが

少しずつ、少しずつ高度を上げて行く。
大きかった渓流が一跨ぎ程の小川になり、両側に高くそびえていた山が低くなり、深かった谷の切れ込みが小さくなってくる。
遠くでガスが流れていると思っていたら、一瞬の内に目の前がガスに包まれる。
少しの間視界の悪い道を歩いていると、あっという間にガスが流れて日が差し込む。
何度かそんな事を繰り返しているうちに、道はいつの間にか谷を外れて山の斜面をトラバース気味に登っていく。
やがて木の門が見え、「バイク乗り入れ禁止」の看板を見ながら門をくぐれば、そこはもうダイトレ。
右へ行けば紀見峠方面、左へ行けば岩湧山頂となり、山頂へ続くカヤトの階段が目の前に見えている。
何ともあっけなく着いてしまった。
遠回りをしているだけに時間は2時間程歩いたが、きつい急登などもなく、横の川を見ながら歩いていたら着いたという感じだった。
この道なら小さい子供でも大丈夫だろう、但し時間がそれなりにかかるだろうが。
綺麗な青空が 空と雲とススキ まだ緑も混じってるが、見ごたえのある景色

11時前に山頂に到着、もうススキが沢山繁っている。
先客は10人くらいか、それぞれくつろいだり昼食を食べたりしている。
ガスのせいで下界が一望とはいかなかったが、いつ来てもここの山頂は爽快感があって気持ちいい。
時間は早いがここで昼食、いつものカップ麺とおにぎり、コーヒー。
ハナはさっさと自分の分を食べ終わって足元で寝ている、少し疲れたのかな。
あと1ヶ月後に又訪れたい 山頂でくつろぐ登山者達 いつもの三点セット

食べ終えて暫らくの間、山頂の空気と眺望、ススキの風景など、周りの全ての物を五感で感じる。
仕事のストレスなど忘れてしまう時間。
ガスが少し濃くなってきたのを機に、腰を上げて降りる準備をする。
ここからダイトレを下って滝畑までは約1時間、ゆっくり歩いても1時間半もあれば十分、行きと同じくのんびり歩こう。
靴紐を締めなおしてススキの階段を下るが、時間が早いので下からどんどん登って来る、その度に道を譲るのでなかなか歩けないが、階段を降りきってしまえば道も広いので大丈夫。
すれ違う人達がハナに声を掛けてくれる。
ガスは出ているが、これはこれでなかなか そろそろ降りよう 下から見上げる、また近いうちに来るから

体力も膝も全然大丈夫なので早足で下る。
途中で少し雨が降り出したので、ハナに合羽を着せる。
既にドロドロなので今更何を着せても同じなのだが、これ以上汚れたら家に帰って妻に怒られそう。
合羽を着せる為に休憩していると、下から登ってきたグループも同じ場所で休憩して弁当を食べ始めた。
ここから山頂までは登りで1時間近くかかるが、上まで行かないのかな?
しばらく歩いていると、今度は10人以上のグループも道端に座り込んで弁当を食べている。
どこから歩いてどこまで行くのかちょっと気になるが、挨拶だけを交わして通過する。
滝畑へ帰る道、ここは好きな景色 ハナは合羽装着、既に汚いので一緒だが 疲れたか?下までもう少し、頑張れ。

調子よく歩いているうちに、いつの間にかスタート地点が見えてきた。
時刻は12時30分、歩き出して4時間半だった。
今日のコースはかなり楽なコースだったが、距離が多少伸びるだけに、娘を連れて来ていたら5時間半はかかっていたかも。
それでも安全なコースなので、子供連れでも全然大丈夫。
去年岩湧山に登って以来、最後の階段がトラウマになっている妻も、このコースなら文句は出ないだろう。
行きをダイトレで岩湧山までダイレクトに登り、帰りに千石谷林道を使ってもいいかもしれない。
万が一膝が痛くなっても林道なら何とか歩けそうだし。
紅葉の頃、もう一度大滝付近を歩きたい。
雪の積もる頃、もう一度歩きたい。
新緑の頃、もう一度歩きたい。
膝も天気も何とか持ちこたえてくれて、今日も楽しく歩く事が出来た。
膝に感謝、山に感謝、そしてハナに感謝。

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