夫婦で岩湧山へ

日付:2004年11月06日 場所:岩湧山 メンバー:私、妻 
滝畑(9:50)【千石谷林道】〜大滝(10:40)〜山頂(12:40〜13:40)【ダイトレ】〜滝畑(14:50)

例によって前日の夜に山行きを提案するが、娘は友達と約束しているらしい。
ハナは前日にカットしたばかりで、いきなりダニだらけにするのは忍びない。
それならたまには夫婦二人で出かけよう、いずれ訪れる親離れ子離れの予行演習だと思う事にする。
朝9時、娘の昼食のおにぎりをテーブルに置いて出かける。
いつもの駐車場へ着いて歩き出したのは9時50分、ハナも娘もいないので準備が早い。
弁当は全部妻のリュックに入っているので、私のリュックもいつもより軽い、いつもは娘やハナの荷物も全部私が持っているからなあ。
熊注意の貼り紙、やはりちょっと怖い 最初の区間、10分程はこんな道を歩く 3週間前よりは色が付いているが、まだ早い感じ

歩き出そうとした登山口に何か貼り紙が。
「槙尾山で熊が出たので、山に入る人は気をつけてね」と言った内容で、すかさず熊鈴をリュックにつける。
この槙尾山での熊目撃情報、本当に熊だったのか真偽の程は明らかではなく、猪を見間違えたと言う説もある。
が、どちらにしても熊と間違うような猪にも出会いたくは無いので、一応念の為に鈴を装着する。
今日は妻と一緒なのでペースに気をつけなければ、娘なら口数や文句が多いので体調も判断しやすいのだが、妻は無理して私のペースに合わせがちになり、結果バテるという可能性がある。
まして2ヶ月振りの山歩き、今日のコースは楽なコースだけに、逆にハイペースに注意といったところか。
登山口からのいきなりの登りをゆっくり歩いてクリアし、林道を歩き出す。
私にとっては3回連続での同じコース歩きになるが、妻には初めての道、色々説明しながらゆっくり歩く。
前回に比べたら山も多少色付いているが、今年はどうも紅葉は良くないようだ、赤くなる前に散りかけている葉も多くある。
やはりここでも台風の影響があるのかもしれない。
紅葉はチラホラ こんなのや こんな感じ

1時間程歩いて大滝へ到着、ここで休憩する。
ここまでの時間は娘と歩くペースと変らない、ほとんど平地のような道なので、大人も子供もあまり変らないようだ。
ここでの紅葉も期待していたのだが、残念ながらまだ早かった。
あと2週間後には色付いているのか、それとも殆ど散っているのか。
休憩していると山の静けさを強く感じる、今回は妻と二人だけなので、会話を止めれば静寂に包まれる。
この静けさが好き、賑やかな山よりも人と会わない山の方が性に合っている。
歩きやすい道で妻の足取りも快調 山頂はまだ遠い 今日の大滝、紅葉には早かった
噂のスギヒラタケ(多分)、綺麗なキノコ いい天気で青と緑が目に眩しい ここを抜けると山頂は目の前

再び林道を歩き出す、前回よりも道端に咲いている花の種類は減ったようだが、それでも黄色やピンクの花が目を楽しませてくれる。
前回に比べると野苺が多くなっている。
突然妻が立ち止まり、スギヒラタケを見つけたといって喜んでいる。
最近TVでも話題のこのキノコ、一度本物をゆっくり見たかったらしい。
ほほう、これが噂のスギヒラタケか、ちょっと食べてみたい気もするが、ここは見るだけにしよう。
秋は色々なキノコが目につくが、一度でいいから漫画に出てくるような毒キノコを見てみたい。
スーパーマリオに出てくるような、赤地に白の水玉模様のキノコがあればちょっと嬉しいのだけど。

林道後半の区間は昔の街道のような道、妻は「伊豆の踊り子に出てくる道のよう」と言っていたが、そんなシーンがあったのかどうか、勿論私には記憶にない。

眠たくなりそうなつづら折れの道を歩いて車止めの木の門をくぐればもうダイトレ、山頂の階段が目の前。
滝畑からダイトレを歩いてくると、最後の階段が相当長く、妻はこの階段がトラウマになっているようだが、反対側からは階段も短く、楽に登りきる事が出来る。
山頂に到着、今日も賑わっている。
天気もいいし風も穏やか、湿度が少ないようで何とも心地良い。
賑やかなグループの隣で昼食にする、今日もカップ麺とおにぎりの定番メニューだが、美味いからこその定番なのでこれでいい。
食後のコーヒーはインスタントではなく、少しこだわってペーパードリップで二人分を入れる。
鍋からドボドボと流し込むので、家で飲む程美味しく入らないのは少々残念だが、それも又良し、むしろ山で飲んでいる事を実感出来るというものか。
ススキT ススキU ススキV
山頂の賑わい 大阪平野を眺める ススキと青空とカップ麺

山頂で休憩する事1時間、景色もススキも堪能したのでそろそろ降りよう。
妻は今のところまだまだ元気なようだ、帰りは時間も早いのでこの分なら楽に降りる事が出来そうだ。
1年間岩湧山を嫌っていた妻も、今回で少し好きになってくれたらいいのだけれど。
ススキに埋もれた長い階段を降り、尾根を歩いて植林の中の階段を下る。
20分程歩いた所で一組のご夫婦が休憩中だった、上に向かって登っている途中らしく、私に「山頂まであとどれくらいですか?」と聞いてくる。
二人とも相当バテているようで、特に御主人の方はしゃべる元気も無いといった様子だった。
服装や装備を見たところ「登山口があったのでちょっと登ってみた」という雰囲気で、まさかこんなに遠いとは思わなかったという感じだった。
休憩無しで30分はかかりますよと答えて、疲れきった表情のお二人に頑張ってと声を掛けて別れる。
あの御夫婦は最後まで登りきっただろうか、ここまで頑張って歩いてきたのなら最後まで登って欲しいと思う。
ススキの階段を降りる、正面の尾根を歩いて帰る 南葛城山がよく見える さあ、家に帰ろう

その後は快調なペースでどんどん降りるが、どうも腸の働きが良くなってきたようで嫌な予感がする。
下に降りる程に腹の具合が悪くなり、駐車場のトイレに向かってペースをあげる、どんどんペースをあげる。
駐車場(トイレ)が近くなって来た頃には妻を置き去りにして早足で下り、そのままリュックを放り投げてトイレに駆け込む。
・・・・・・・・・・・・・・やれやれ、あと1秒遅かったら大人としてやってはいけない事を経験する所だった。
後半は景色を楽しむ余裕はなかったなあ。
だけど天気が良くてあまり汗もかかない絶好の気候の中、妻と二人でのんびり歩けたのは何よりだった。
たまにはこんな落ち着いた山歩きもいいものだな。
会話の内容と言えば留守番している娘と犬の事が多かった気もするが。

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