初歩き槙尾山

日付:2005年1月9日 場所:槙尾山 メンバー:私、ハナ
側川林道終点〜桧原越千本杉〜トラ尾〜五ツ辻〜側川林道終点

実は今日は初釣りに行くつもりだったのだが、起きてみれば季節風がかなり強く、これでは釣果は期待出来ないだろうと急遽予定を変更した。
突然決めたので場所は未定だが、2005年最初の山歩きはいつも御世話になっている和泉葛城山か槙尾山のどちらかと考えていた。
車を走らせながらもどこに向うか考えがまとまらず、直進すれば和泉葛城山、左折すれば槙尾山という交差点で、とっさに左折。
これで行き先は槙尾山に決定。
そうと決まれば今日はまだ歩いた事の無い道を歩こう、前回槙尾山を歩いた時に出会った方から教えて貰ったコースを歩く事にする。
出発地点は側川林道の終点、ここは開明の滝から清水の滝へ向うコースとして知られているが、ここから地図に無い道を歩く。
初めての道にハナを連れて行くのは少々不安だが、難しければ引き返せばいいと思い、今年最初のパートナーに指名した。

側川の集落を抜けて林道を走る 途中に分岐があるが、この橋を渡らず直進 左の橋からも千本杉に行けるようだ、次回はここを


車はR170からR480に入り、側川バス停の少し手前の道を左に入ってゆく。
側川の集落を抜けると未舗装の林道になり、道幅も車一台分程となる。
横には綺麗な側川が流れているが、水量は少ないので子供が泳げる程の川では無さそう。
やがて右に折れる分岐が見え、ここからも千本杉まで歩けるようだが、今回は直進して終点まで向う。
終点には車が10台程止める事の出来るスペースがあり、夏はバーベキューをしている家族やグループも見る事が出来る。
午前9時半に到着した時には他には車は無し、但し途中の駐車スペースには何台か見かけた。
着いたらまずは入念なストレッチ、この時期は右膝の痛みが一番怖いので、サポーター&ストレッチは欠かせない。
ハナにもリュックを背負わせ、自分の荷物を持ってもらう。

林道終点の駐車スペース、ここから清水の滝へも行ける
(マウスオーバー)
ハナも準備OK 木の橋を渡って左に向かう。
左はクマ出没注意の看板


午前9時30分に駐車場をスタート、まずは沢を渡って川を左手に見ながら川沿いを登ってゆく。
いきなりロープのお出迎え、一人なら気にもならないが、今日はハナがいるので抱き上げて慎重に通過する。
すぐに沢を渡り返す、ここでもハナを抱き上げて通過。
ハナを降ろしたと思えば又ロープ、ロープを通過してハナを降ろしたと思えば又川を横切る。
何度川を渡り返しただろうか、ハナが自力で歩ける場所は半分も無い感じで、連れてきた事を、いや、ハナを連れていながらこのコースを選んだ事を早くも後悔しはじめる。
20分程歩くと分岐があり、小さな看板に手書きで案内が書いてあるのだが、わかるようなわからないような、微妙な案内板。
元々このコースは地図にも乗っていないコースで、槙尾山をいつも歩いている人達が開拓した道らしい。
そんなコースだけに歩く人も少なく、川の石は苔むしている。
周りは植林と自然林が半々で、静かに歩けるコースだろう、但し今日の私には周りの景色を楽しんでいる余裕はなく、ハナを抱いたり降ろしたりで既に腕がパンパン。

いきなり暗いし足元は悪いし・・・ ここは道?只のブッシュにも見えるが・・・ ハナが歩いてゆくので、多分道だろう・・・


よくわからない分岐を直進し、15分程歩いた所で道が無くなる、あれ?
僅かに道らしきものがあるような気もするが、倒木が完全に道を塞いでおり、ここでは無いと思い、ハナを抱き上げ沢を渡ってロープを伝って引き返す。
先ほどの分岐の場所まで戻り、谷から外れて上に直登気味に登ってゆく。
これはこれで結構きついが、ハナが自力で歩けるので助かる。
どうやらこの道が正しいようで、途中にベンチがあったので休憩、ここまで1時間以上かかったが、距離は全然進んでいないような気が・・・
周りには昨夜降ったのだろうか、薄っすらと雪が残っている。
雪はあるが谷間を歩いているせいで、風は殆ど吹き込まないので体は寒くない。

何度か間違えて、ようやくベンチのある場所に出た 少し雪も残っている 多分左だろう・・・多分・・・・


10分程休憩し、さらに尾根道へ向って登ってゆく(多分)
予定では槙尾山から三国山へ続く尾根道の途中に出るはずなのだが、確信はない。
周りの地形を見れば方角は間違っていないようなので、僅かなテープと踏み後を頼りに歩きつづけるが、10Mおきに立ち止まって周囲を確認しなければ間違えそう。
それでもやはり1箇所分岐を見落としたらしく、段々道が細くなり、気がつけば崖っぷちを歩いていた。
崖とは行っても断崖絶壁ではないので、滑落しても再び登って来れそうな場所ではあるが、落ちた拍子に怪我をするかもしれないので、出来ることなら落ちたくはない。
しかし落ち葉と雪で手元足元が滑る上に、そもそも足場の無い場所を歩いているので全く身動きできなくなり、1分程その場で固まる。
その間ハナはと言えばさっさと通過して、早く来いといった風でこちらを見ている、見てるのなら助けては貰えないだろうか・・・
開き直って落ちる覚悟をしながらも、三点支持を保ちながら何とか分岐と思われる場所まで引き返す。
よくよく見れば遠くに小さな赤テープが、やれやれ。

小さな尾根道に出た、この辺りは気持ちのいい道 北西風がまともに吹きつけて寒すぎ・・・ ここを直滑降してきたが・・・絶対道では無いと思う


やがて小さな尾根に取り付く、方角から考えて、どうやらこの道が三国山への銃走路に向っているようだ。
しかし所々で踏み後が怪しくなり、落ち葉の上に積もった雪で何度も滑りながら、ひたすら上に向って登る。
それにしてもハナは何で滑らずに走っていけるのか、やはり四駆と二駆の違いは大きいようだ。
最後は絶対に道では無いと思われる所を無理やり突破して、何とか銃走路に出る事ができた。
元気があればここから滝畑方面まで足を延ばすつもりだったのだが、今日は気分的に疲れた、このまま槙尾山に向おう。
しかし寒い、ここの尾根道は西に視界が開けており、この日は西からの季節風がかなり強く吹いている。
昼食を取ろうにもこんな寒い場所では座っていられないので、尾根を外れて風の無い場所を探す事にする。
探しながら歩いているうちに、いつも歩きなれたコースに合流した、ここでようやく昼食にするが、何とガスカートリッジを忘れてきた・・・
熱いコーヒーも味噌汁も飲めず、冷たいおにぎりだけを腹に詰め込む。
これで一気にテンションが下がり、今日はもう帰ろうと思う。
このまま歩きなれた道を五つ辻まで下り、そこからスタート地点まで一気に降りる。
車に着いたのは午後1時10分だった。

ようやく桧原越の尾根道に出た、やれやれ 十五丁地蔵に到着、この辺りはよく知っている道
(マウスオーバー)
見晴らしの良い場所で昼食


やはり地図にも載っていない道だけに、今回は手強かった。
小さな山なので歩く距離はさほどでも無いのだが、サクサク歩ける場所が少ないので、距離の割りに時間が掛かった。
良く言えば「変化があって楽しい道♪」
悪く言えば「これは道では無い!」と言ったところか。
まあいいか、新年最初の山歩きでこんな道を歩くのも私らしい気もするし、いかにも槙尾山らしい道ではあったな。

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