最初に書いておくが、今回は写真は無し。
携帯を車の中に置き忘れたせいでもあるが、日本海編６回目の釣行で、初めてボウズをくらってしまった事も理由の一つで、
ここまでとりあえずボウズ無しで来ただけに、ちょっと残念。

土曜日の昼間は通常通り仕事をし、夜からちょっとした会合に参加、用事が終わった9時に釣り場に向けて出発する。
道具は車に積んでいるので、エサを買えば準備完了なので気楽である。
明日の日曜日は大阪に帰らずに、近くの山を歩くつもりなので、今夜は少しくらい遅くなっても大丈夫。
平日はあまり時間も無いので、今日は初めての場所に行ってみよう。
小浜からR１６２を三方方面に向かって車を走らせる。
場所は特に決めていないが、一応田烏漁港を第一候補とする。
先日釣りをした犬熊漁港を過ぎ、志積、八代漁港を過ぎると、いきなり道は１、５車線のローカル国道に様子を変える。
lここまではトンネルや中央車線などで整備された綺麗な道だったのだが、道路の雰囲気が一変する。
ローカル国道と言うよりも、頭上には木が鬱蒼と茂り、林道の雰囲気さえ漂っている。
と、そこへ目の前を横切る影が。
二頭のイノシシだった。
まだあまり大きく無いイノシシが、短い足を一生懸命動かして横切っている。
たまたま向かいから来た車も、イノシシの横切るのを待っている。
茂みに入って安心したのか、そこでじっとしている。
暫く眺めていた後、我に帰って車を出発させる、楽しい道だが慎重に運転する。

何とかイノシシも撥ねずに田烏漁港に到着したのだが、夜の9時半だと言うのにこんな山間の集落にしては人が多い。
若者達があちこちで座り込んだり歩いていたり、こんは場所にしてはちょっと異様な雰囲気。
そんな感じで漁港前にも人が沢山いたので、よそ者の釣り人としてはちょっと入りにくい。
とりあえず駐車場を通り過ぎた時に理由がわかった、ここの村の神社で祭りが開かれていた。
小さい神社に不釣合いな程露店の数なども多く、どこか違う世界に紛れ込んだような不思議な感覚。
車を止めて寄ってみようとも思ったのだが、おそらく祭りの参加者全員が顔見知りだろう、そこに突然入っていくのもためらわれたので、今日はここは素通りする。

その後うろうろ場所を探しながら、世久見漁港に到着。
ここも初めてだが名前は知っている、結構大きな漁港のようだ。
車を止めて漁港先端まで歩いてみると、外側にテトラがあり、周りの雰囲気もかなりいい。
昔の雑ヶ崎漁港を思い出させる感じで、時間も遅いので今日はここに決定。
誰もいない防波堤で道具を取り出し、早速投げる。
本当はテトラから釣りたいのだが、このテトラが結構大きく、周囲には私以外は誰もいない。
もしも足を滑らせたらちょっとマズいので、先端のテトラの切れ目を流す事にする。
付近には新しいイカの墨跡が沢山付いている、今日は餌木を持ってきていないのが残念。

水の透明度はかなりのもので、夜だと言うのにヘッドランプで海面を照らしてみると、３〜４メートル底まで見えている。
しかし、この透明度が釣りには逆に良くない可能性が大きそう・・・
３０分後、予想通りメバルは全く釣れない・・・
何か小さなエサ取りがエサをつつくが、ハリに乗るサイズでは無さそう。
あまりに退屈なのでルアーロッドを取り出し、ジグヘッドを投げる、アタリが無いのでどんどんタナを深くして根掛かり。
それならとアンダーショットリグに変更して波止際を狙う、どんどんタナを深くして根掛かり。
ならば、３号の中通しオモリに１本針、青イソメをつけてチョイ投げ、３投連続根掛かり・・・
今日の手持ちの道具では、あとは穴釣りくらいしか手が無いが、この時点で完全に集中力が切れている、もう今日は終わり！
とても雰囲気のいい場所だったけど、これだけ水の透明度が高いと、青イソメの流し釣りでは難しいかも。
ここは昼間にフカセかダンゴ、又は投げ釣りで狙ってみたい場所に思えた。
道具を片付けてナビの地図を見てみれば、すぐ隣は三方五湖だったのか、全然知らなかった。
既に１２時もまわったし、今日はもう帰って明日の山歩きの準備をしよう。
余ったエサは冷蔵庫に保管して、近いうちに使えばいい。

夜も遅いので道もすいている、３０分後の１２時半には自宅に到着したのだが、この頃から小雨が降りだしてきた。
今から雨が振っていたら、明日の山歩きが辛いものになりそう・・・
どうせ行くのなら天気のいい日に行きたいし・・・かといって一日中部屋の中に篭っているのはつまらない。
考えた挙句、衝動的に洗濯物を詰め込んで家族の待つ大阪に帰ったのだった。
途中の篠山、能勢あたりではかなり強い雨が振っていて、帰ってきて正解。

小浜から大阪までノンストップで走り、途中でタヌキに遭遇したりしながら３時間かからずに到着、やはり夜中は早い。
今日は魚は釣れなかったけど、イノシシとタヌキに出会えたのでまあいいか。



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