夜8時、昨日に続いて暗い海に。
手にはルアーロッドとでかい玉網。
今日の遊び場は阿納漁港、犬熊漁港のすぐ隣である。
着いてみれば防波堤の中程で釣り人が二人、電気ウキと餌木で狙っているようだが、ウキの方の狙いは何かはわからない。
初めての場所なので、とりあえず先端に向かう。
ここは随分綺麗に整備されていて、内側には手摺、外側にも３０センチ程の低い手摺？が設置されている。
駐車場には綺麗なトイレと水道もあり、休日は家族釣れで賑わいそうな場所だが、さすがに平日の夜ともなれば空いている。
・・・あるいは何も釣れていないのか？

全く波風の無い、湖のような海へ向かって餌木をキャスト、着水音だけが響きわたる。
波は無いが何か大きな魚がひっきりなしに跳ねている、静かなだけに音も大きく、思わず振り返る。
バス釣りをしているような錯覚にとらわれそうになりながら、餌木を投げる。
ひたすら投げる。
しつこく投げる。

・・・・・・・・・・・・さてと、ウォーミングアップも済んだし、メバル狙いに切り替えるか。
ジグヘッドを投げる。
ひたすら投げる。
しつこく投げる。
泣きながら投げる。

よし、ここには魚はおらん！

漁港奥の常夜灯付近に場所移動。
ワームを投げると10センチ程のチビメバルが2〜3匹追いかけてくるが、直前で反転（ムカッ）。
何とか食わせてやろうとするが、これがなかなか食わない。
魚がスレているのかルアーが悪いのか、あるいは腕が悪いのか。
ルアーはあまりやらないだけに、釣れなければ何が悪いのかわからない。
暫くむきになってチビメバルと遊んでいたが、急に虚しくなって道具を片付ける。

今日の釣りは無かった事にしよう。


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