日付:2008年2月10日 場所:雲山峰 メンバー:はりやんさん、Tino |
山中渓駅〜雲山峰〜行者堂〜六十谷駅 |
前日の2月9日、大阪の平野部では11年ぶりとなる積雪5センチを記録。 積雪と言う程の量では無いが、山はもう少し積もっているだろう。 こんな時は金剛山や高見山、又は明神平や和佐又山、あるいは伊吹か蓬莱山。 近畿で名だたる雪山へ向かうのが普通の行動。 しかし、それをせずに和歌山にほど近い雲山峰に向かうところが面白い。 さて、今回の同行者ははりやんさん。 私は地図も持たずに、完全にはりやんさんにお任せとする。 午前9時、最寄の駅にて待ち合わせ。 下り電車に乗って途中で各停に乗り換え、10時前に山中渓駅に到着。 ここから少し歩けば登山口になり、電車で行きやすい場所になっている。 今日の予定は山頂を越えて六十谷駅までの縦走で、距離は約20キロ。 久々の山歩きでガラスの膝が持つのか心配ではあるが、とりあえず歩き出す。
最初は展望の無い道を、尾根に向かってどんどん詰めて行く。 急登と言う程のもの無いのだが、この日はとにかく足元が悪い。 昨日降った雪が溶けずに残っているのは嬉しいが、人の歩いた後がドロドロに溶け出している。 もう殆ど田んぼか湿地、もしくは枯れかけた沢を歩いている状態。 足元がそんな状態なので、周囲の景色を眺める余裕も無く。 30分程歩いて第一パノラマへ到着。 ここからは泉南の海や関空が良く見える。 低気圧が通過した後の割には風も弱く、淡路島も薄っすら見ることが出来た。 ここで少し休憩し、後は尾根伝いに多少のアップダウンを繰り返し、山頂に到着する楽なコース。 楽なコースのはずだったのだけど、とにかくこの日は足元が悪く、滑って転倒しないように気を使いながら足を進める。 完全に水溜りになっている場所多数、苔むした岩の上に溶けかけの雪が積もり、足を乗せた途端に滑りそうな場所多数。 当然ペースも遅くなり、地図に書かれているコースタイムとほぼ同じペースでしか歩けない。
下ばかり見て歩いているうちに、いつの間にやら山頂に到着。 しかしここは展望も良く無いので、15分ほど歩いた広場で昼食にする。 広場に到着、ここは和歌山方面に展望が開け、紀ノ川から和歌山市まではっきりと見渡せる。 ベンチも幾つか設置されてあり、気候のいい時なら横になって昼寝をしたくなりそうな場所。 空いている場所に荷物を下ろし、早速コンロでお湯を沸かす。 この日は二人ともカップ麺、冬の間はやはり定番の昼食。 おにぎりとカップ麺でお腹も満たされ、のんびり横になりたいが辺りは雪が積もっている。 ここも既に溶け出しており、今日一日で雪景色は終わりだろう。 元々和歌山に近いこの低山では、雪が積もる時など年に数える程だろう。 その時に登って来れたのは、ある意味運が良かったのか。 これで足元さえ悪くなければ。。。 凍ってる訳では無いし、雪も少ないのでアイゼンを付ける状況でも無いし、むしろ長靴が欲しくなる状況だった。
暫く休憩し、これからは高度を下げながら六十谷駅に向かって歩き続ける。 下りは特に足元に注意しなければ。 今回歩くルートの他に紀伊駅に降りるルートもあり、距離としてはこちらの方が近いらしい。 今回は足元の悪さを考慮し、足場の良いルートを選択する。
30分ほど荒れた谷道を下れば行者堂。 ここからは足元も良くなり、ゆるやかな林道歩きとなる。 この林道を歩いて下り、少しずつ民家が見えて来る。 途中で野菜や漬物の無人販売が幾つもあり、白菜の浅漬けと梅干をお土産に購入。 さらに足を進めるうちに、道は完全にアスファルト舗装された車道になる。 今回の山歩きで、この道が一番辛かった。 山を降りてから駅までの車道が非常に長く、精神的にかなり疲れる。 やはり街中を歩いていても面白くない。 やっとの事で駅に到着、残っていたペットボトルのコーヒーを飲み干して電車を待つ。 時刻は3時45分、約5時間45分の山歩き(街歩き1時間含)だった。
電車に乗って自宅の最寄り駅に到着。 喫茶店で今日の反省会。 元ワンゲル部のはりやんさんはさすがに体力があり、歩くペースが一定で頼りになるナビゲーターだった。 所々で写真を撮る為に立ち止まる私を待って、随分ペースを乱してしまったのでは無いかと反省する。 又今度、どこかの山を一緒に歩きましょう。 |