大普賢岳周回

日付:2008年6月14日 場所:大普賢岳 メンバー: Tino 
和佐又ヒュッテ(7:00)〜大普賢岳(9:00〜9:20)〜七曜岳(10:30)〜無双洞(12:00〜12:30)〜和佐又ヒュッテ(14:10)

金曜日夜、翌日の天気予報を見ていたら、梅雨にも関らず晴れマーク。
これはどこかに行かなければ。
この時期貴重な週末の晴れマークなので、早起きして以前から行きたかった大普賢岳を歩く事にする。
コースは現地に到着した時間をみて決めようと思い、とりあえず目覚ましを朝4時にセットし、12時に就寝。

翌朝、目覚ましと同時に目覚め、朝4時半に家を出て出発する。
いつも立ち寄るコンビニで昼食と飲み物を買い、R309の水越トンネルを過ぎ、R169を大台ケ原方面に向かう。
R169から和佐又分岐に入り、林道ではタヌキとサルが出迎えてくれる。
和佐又ヒュッテ到着は朝6時40分、車は10台くらい止まっているが目の前のキャンプ場ではテントは見当たらず。
駐車料金1000円を払って身支度し、歩き始めが朝7時過ぎ。
まだ時間は早いので、今日は大普賢山頂から無双洞を巡る周回コースを歩いてみよう。
キャンプ場横から登山口に入り、自然林の中を登って行く。
すぐに和佐又のコルに到着、ここにはベンチも置かれているが、さすがにここは素通り。
暫く歩くと周囲に岩盤が多くなり、シタンの窟や鷲の窟などの奇岩が次々に現れ、退屈する事が無い。
やがて日本岳のコルに到着し、ここから鉄階段が続いて一気に高度を稼ぐ。
それにしても最近、登りがきつくて仕方ない。
もはや月2程度の山登りでは体重増加は止められないのか。
それはそれとして、息切れしながらも周囲の景色を眺めるのは忘れない。
周囲にはシロヤシオやイワカガミが沢山咲いている。
緑が深くて険しい道をスローペースで登り、ようやく小普賢に到着。
ここからは一度鞍部に下り再び大普賢に向けて登り返す。
山はさらに険しく、鉄階段が続く道をよじ登り、奥駆道に合流すれば山頂は目の前。
丁度2時間で山頂に到着、数人が休憩していたが、既に出発するところのようで、すぐに山頂は貸し切りに。
さして広くは無い山頂だが展望は素晴らしく、先週歩いた稲村ヶ岳から山上ヶ岳、弥山や行者還岳、振り返れば大台が。
先週よりさらに天気は良く、湿度も低くて本当に過ごしやすい。
あまりにも心地良く、昼食を食べる訳でもないのに、ここで20分以上過ごしてしまう。
ここにもっと座っていたいが、先も長いので足を進める事にする。


和佐又ヒュッテ、朝7時前


雰囲気の良い和佐又キャンプ場 キャンプ場の奥から登る
あっと言う間に和佐又山の分岐 周囲は自然林 新緑が眩しい


シタンの窟 笙の窟


鷲の窟
大普賢岳(1779.9M) 大台方面 稲村、山上方面




ここからは暫く奥駈道を歩く事になる。
これがまた良い雰囲気の森で、背の低い笹にブナやカエデの新緑が見事に絵になる景色が続く。
思わず顔がにやけてしまうほど美しく、立ち止まったり写真を撮ったり、なかなか足が進まない。
周囲は石楠花の木が沢山あるが、残念ながら盛りは過ぎた後。
暫く歩いて水太覗に到着。
ここも見事な景色が広がる。
切れ落ちた絶壁の下には深い谷が広がり、正面には向かいの大台方面の山々が。
山頂から幾らも歩いていないけど、ここでもついつい足を止めてしまう。
その後も幾つもの見どころがあり、その度に立ち止まっているのですっかりスローペース。



素晴らしい眺望の水太覗


この後、谷底までの一気下りが待っている 大普賢岳、小普賢岳


1時間程歩いたら岩場の七曜岳に到着する。
ここからは朝歩いた小普賢や大普賢が一望でき、特徴的な山容を綺麗に望む事ができる。
ここから少し下って無双洞への分岐に到着。
このまま奥駈道を歩いて行者還岳まで歩きたい気持ちもあったのだけど、時間的に余裕が無くなりそうなので今回は諦める。
さて、ここから無双洞までは激が付く程の下りが続き、最初は鉄階段に鎖場、そして木の根が張り巡らされた歩きにくい道。
後半はブナやカエデの自然林の中をジグザグに降りて行く。
道も景色も楽しいのだけど、さすがに足も膝も疲れてきて、1時間以上かかってようやく谷底の河原に到着、丁度12時。


苔むして幽玄な雰囲気 七曜岳から大普賢を望む 無双洞への分岐、ここから激下り


絵になる景色が多く、ついつい足を止めて撮影




ここで昼食にする事にして、まずは川の水で手と顔を洗い、靴を脱いで足を休める。
川を見ながら大岩の上での昼食は至福。
ここからは再び登りになるので、しっかりと足を休めておく。
30分程休憩し、川を渡って和佐又方面へ。
豪快な水簾の滝をひとしきり眺め、いよいよ覚悟を決めて急な登りを歩き出す。
鉄梯子を越え、鎖を掴んでの岩場を越え、つづら折れの急坂を越え、手と足を使って登ること30分。
ようやく足だけで登れる勾配になり、疲れてカメ足ながらも距離を稼ぐ。
いいかげんくたびれてきた頃、朝歩いた和佐又のコルに何とか到着。
もうここまで来たらヒュッテは目の前なので、ここのベンチで少し休憩。
水分を補給して再び歩き、緑眩しい和佐又キャンプ場に到着。
時刻は14時過ぎ、約7時間の周回コースだった。
この日は6〜7人の登山者と会ったが、殆どが私と同じコースを歩き、逆回りは二人しかすれ違わなかった。
大体みんな同じようなペースで歩いているようで、休憩ポイントもほぼ同じ。
ヒュッテで少し値段の高いお茶を買い、一気飲みした後、荷物を片付けて車を走らせる。
朝に比べると車は多いが、それでも夕方5時前には自宅に着く事が出来た。


無双洞の河原に到着

豪快な水簾の滝
この標識はなぜ上を?


ああ、なるほど。。。 底無井戸
滑落に注意します


ブナの大木 間もなく到着


以前から歩きたかった大普賢岳、予想通り素晴らしい山だった。
天気にも恵まれ、登山道も険しいながらも変化があり、奥駆道からの展望もブナ林の雰囲気も最高で、満足度の高い山歩きが出来た。
ここは又是非来たい。
今度は紅葉の時期に。

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